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【レビュー】 復刻デザインのmeijiチョコ

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お菓子コーナーを見ていたら、面白い商品が売っていたので買ってみた。


meijiの過去パッケージを楽しめるチョコ
「復刻デザイン meiji-milkchocolate-」


デザインを多少かじってきた身。
チョコを楽しむ前に…、デザインについて好き勝手レビューしていこうと思います。
何も下調べせずに、無知で個人的な感想だという事を念頭において頂きながら、身の回りのデザインについて興味を持つキッカケになって頂けたら嬉しいです。

※今回のブログでは…
 ロ ゴ=「MEIJI」部分
 商品名=「MILK CHOCOLATE」
 社 名=「MEIJI SEIKA KAISHA/株式会社明治製菓
 の意味で記事を書いています。

 

□1926-1927年

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文字がギュッと詰まったようなパッケージ。

ロゴと商品名のメリハリが足りない所が少し気になりますが、自分は好みなタイプ。
ゴシックが少しひしゃげた感じの書体が可愛い。
枠も含めてお酒のパッケージ等にはこのレトロ感もピッタリな感じがします。

ロゴと一緒に「社名(MEIJI SEIKA KAISHA)」も英字で全面に出している所が面白いですね。 今でこそチョコの代名詞とも思える会社ですが、最初は社名を売る所から始めたのかなぁと思うと感慨深いです。
全面に両側面に…、チョコと共に社名を売っていたのかもしれませんね。

側面の文字が反対から書かれてるのもレトロ感が出て可愛い。
この時代の物は両方「日本語」表記で書かれております。

蛇足。
右読み文字を打つスクリプト探したら見つかりそうな気がしますが…、自分自身が使う機会が無いのが悲しい所。
他社商品ですが、「ボンタンアメ」などは今でも側面の文字は右読み仕様ですね。デザインが変化するのも、貫き続けるのも、まさに会社の側面を見るようで面白いですね。

 

□1927-1942

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ガラッと変わって、「M」「j」がクルっと目立つロゴになったパッケージ。

花文字のようなクルっとした文字が商品名まで掛かっていますね。
商品名の視認性は下がった気もしますが、美しさと可愛いらしさが出ている所から、女性をメインターゲットにしたのかもしれません。

ロゴと商品名が一体となって、一つのロゴにも見えます。
代わりに英字の社名がとっても小さくなっていますね。「meijiのチョコ」が当時広まっていったのでは無いかと想像して楽しいです。

 

□1951-1958

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花文字風のロゴ部分が大きくなりました。

パッケージも赤が映えて、文字のメリハリも効いて綺麗にまとまっています。
(前回のデザインと差別化する為の赤色かも知れませんが…)

個人的に刷り込みかもしれませんが、赤のパッケージに入ったチョコって美味しそうに見えますよね。

商品名よりロゴが大きくなっている所が凄い。
チョコ=meiji、meiji=チョコの認識が一般的になったのかもしれません。
素人なりのブランディングで考えると”ロゴのみで商品が「何」かわかる”というのは、とてつもなく凄いと感じます。

例えばパッケージに中身の絵も写真も無く社名で「G.C」小さく商品名「チョコ」とだけ書かれていたら、自分は商品を触れるどころか見ることも無く棚をスルーする確率が高いでしょう。 もし「meiji」のみ書かれた箱入りのチョコがあったら「新しい何かのチョコが発売した」とイメージできるかもしれません。

商品名や写真や中身が見えるように、パッケージで努力する商品が多い中、ロゴのみで中身がイメージできる商品はどれくらいあるのでしょうか。
そういう所も考えると面白いですね。

 

□1958-1966

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花文字風のロゴが、現在のロゴに近いゴシック調になってきました。

ロゴも商品名も文字が大きく表示されています。
ただ、ロゴが明朝風、商品名がゴシック(しかも枠付き)なのでロゴが大きい割には商品名の方が視認性が良い気がします。

社名も小さく右端に英字で表記がありますね、飾り枠も相まって窮屈な印象に見えてしまいます。 この小ささの社名表記なら、自分なら中央に揃えてしまいそうです。
皆さんならいかがでしょうか。

 

□1966-2009

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商品名が筆記体になり、ロゴの視認性が良くなりました。

英字の社名が無くなったので、バランスが良くなった感じがします。
飾り枠もシンプルになってスッキリしました。
高級感も出ている感じがしますね。

少しずつ、少しずつ見やすいように、分かりやすいように時代と共にデザインの変化の様子が感じられる気がしますね。

側面の文字も社名が「株式会社明治製菓」ではなく、「MEIJI MILK CHOCOLATE/明治ミルクチョコレート」となっています。
現在は「株式会社 明治」ですから、社名と商品名もシンプルにわかりやすい形に変化したのかもしれません。社名と商品名が一体となって、より覚えやすくもなりました。

ここまでの変化を見てきて視認性が高く、認知性の高いデザインやネーミングはとても大事だと分かります。
つまり、色・大きさ・形・配置に対して「なぜ?」「どうして?」と考えながら、クライアントと一緒に「商品の顧客」の事を考えてデザインしているのでしょうね。

っと、まぁ…綺麗事を言いたい所ですが。

デザイン丸投げで嘆いているDTPデザイナーもいれば、納期無いしクライアントが納得したらいいやのデザイナーも様々なので、クライアントと足並みそろえてデザインって実際は難しい所ですよね。
洗練されたデザインを更新していける会社は、クライアントもデザイナーも同じ仲間となって「商品の顧客」に対してのブランディングやデザインが出来てるんだなぁ…と自分は羨ましくもあったり。

 

□2009-

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さて現在(記事:2021年)のデザインに追いつきました。

ロゴもふんわりとしたゴシック調のロゴに変化しました。
商品名もゴシック調で統一感が出ています。

「m」の文字がホイップクリームを連想させるような書体で可愛いですね。
大文字から小文字になった所も堅さが抜けて若々しいイメージ、周りの飾り枠もシンプルなラインになって洗練された雰囲気になりました。

meijiロゴの左右スペースの対処も、色々とデザインの変化を見てきましたが、下のmilkchocolateの文字が左右に広がっているおかげでロゴの左右スペースが気になりませんね。
むしろロゴが主役になり、メリハリがついて綺麗に見やすくまとまっています。

側面の文字はついに消えてしまいました。
側面の文字は平置きした際に”側面からも商品が分かるよう”にとの配慮だったのでしょうが、その必要もない段階にある商品なのか、時代が変って商品の陳列に不要のものとなったのか…自分は前者を推したい所です。

現代のデザインは日々シンプルになっていますが、meijiも然りシンプルを極めていってますね…スタバがロゴだけになったように、いつか明治ミルクチョコもロゴのみになる日が来るのか、来ないのか…これからも楽しみですね。

 

以上、好き勝手考察レビューでした。
紹介した商品は95周年の記念、期間限定の品かもしれませんので、気になる方はお早めにスーパー・コンビニで手に取って実際のデザインの変化を眺めて考察してみて下さいね。

ちなみに自分が好きなのはmeijiの「ハイミルクチョコ」です笑
冷やしたとびきり甘い板チョコをかぶりつくの最高。

それでは、いただきます。

 

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※紹介した商品の会社様とは一切関わりはございません。あくまで個人的な感想ですのでご了承下さい。

 

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